生徒会長様の、モテる法則

緊張した体がようやくほどけた瞬間、5時限目終了のチャイムがスピーカーから流れて我に返った私は、自分のしたことの重大さと気恥ずかしさで思い切り両手を離して立ち上がった。




「あああああの!今から病院行くので付き合ってください鞄取ってくるんでアナタ様はこちらでしばらく御待ちください!」


我ながら適当すぎる日本語だとは思ったが、動転して気の利いたことも言えず挫いた足の事もすっかり忘れ全速力で私は生徒会室を後にした。
















「あのバカ…」



少し冷静になっていれば、要冬真の耳から指先まで真っ赤な珍しい表情が見る事が出来たというのに。








perfect END







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