バレちゃダメ!!*kissに隠された秘密*
「川崎くんのことは小学生の頃から好きだった。手の届かない存在だってわかってても。」


あたしが莉遠と仕事してる頃から…。


「同じ学校に同じクラス、奇跡だと思った…。

このチャンスを無駄にするわけにはいかないの。

だから同じ班になりたかったんだ…。

本当に鈴音ちゃんと翠ちゃんがうらやましいよ。」


栞ちゃん…


あたしがあの時断っていれば、栞ちゃんは莉遠と同じ班になれたかな?


「…って鈴音ちゃんになんでこんな話してるんだろうね!ごめん…」


「謝らないで?栞ちゃん…あんまりあたしや翠ちゃんに近づいてほしくないんでしょ?」


莉遠に…


栞ちゃんは静かにうなずいた。


恋する女の子なら誰でも思うこと。


でも…栞ちゃん、安心して?


あたしはバレないように必要以上に近づくつもりはないから…。


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