バレちゃダメ!!*kissに隠された秘密*
あたしは…これからどう接したらいいんだろ…?


バレてないと思っても、今までの普通の接し方はできなくなっていた。


「みんな感動してくれてありがとね。…じゃあ罰ゲーム終わり!」


莉遠はあたしの後ろの席へと戻り始めた。


クラスのみんなの拍手を浴びながら。


もはや罰ゲームじゃないね…


罰ゲームの域を越えた感動のお話。


みんなのなかでは。


あたしのなかでは…過去の真実…。


「西園寺さんまで感動してくれるなんて思わなかったなぁ。」


莉遠があたしの横で立ち止まって言った。


「あ…あたし結構涙もろいの」


真実を知ったから…なんて言えないや…。


「そっか♪でも涙拭くときくらいは眼鏡とりなよ?」


莉遠の手があたしの眼鏡をとらえた。


眼鏡とられちゃう…!


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