バレちゃダメ!!*kissに隠された秘密*
バスは無事到着し、あっという間に夜を迎えた。


冷たい空気が通り抜け、春ではなく冬のような気分。


「うまいな、カレー!西園寺さん、やっぱりこういう時はカレーが1番だねー♪」


さっき作った具だくさんのカレーを1口頬張り莉遠は言った。


「う…うん、そうだね!」


あたしは莉遠をまっすぐ見れなかった。


ちゃんと振る舞おうとしても無理で、怪しまれてもおかしくない気がする。


「カレールー使ってんだから、まずいわけないだろ?」


「全く…啓はダメだね。こういうところで食べるから一層うまいんだよ。ね?西園寺さん?」


ま…また!?


「あ…うん、おいしさ倍増だよね!」


もー…あたしにふらないでよ…


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