バレちゃダメ!!*kissに隠された秘密*
22:00━


部屋ごとの自由時間。


あたしは翠ちゃんと2人で部屋にいた。


2人で1部屋だから楽なんだ!


でも…あたしにはやりたいことがある。


部屋でじっとなんか出来ない。


「…あたし、啓くんのとこ行ってくる。」


翠ちゃんは驚いたのか、持っていたタオルを落とした。


「待って!先生に見つかったらやばいよ?」


「うん、わかってる。でも…詳しく聞かなきゃ寝れないから…。」


あたしが一言も聞いてないのに雑誌に出るとかおかしいもん。


それに出たらバレる確率も増えるじゃない。


「とりあえず電話してみたら?ね?」


電話かぁ。


「んー…じゃあしてみるね。」


あたしは携帯を取り出して電話帳から啓くんの番号を出す。


なんの躊躇もなく発信ボタンを押した。


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