弱り目に祟り目？
引っ越し
「岩崎くん、大丈夫？？」


顔をあげると、そこには彼女の姿がある

ペタッと冷たい手が俺の額に触れて、ここがどこなのか思い出す

春に向け、大学近くに引っ越した俺、岩崎翔太

春から大学２回生になる

去年散々通学のしんどさを味わった(ほとんどサボっていたが)為に、下宿する事に決めたのだ

そんな俺が、どうして今こんな事になっているかというと、話は部屋を引っ越した次の日の事

せっかく片付けた部屋を、秀哉に悟、櫂が散々散らかして行き、その後訪れた慶太と佳奈に完璧に手のつけられない状態にされた

全くこれをまた１から直していくのかよと思いながら、それらに手を付けようと手を伸ばした瞬間


ピーンポーン


と玄関から鳴る訪問者の合図


『また客！？』


と思いながらモニターで確認してみると、そこに現れたのは彼女の楠木陽菜だった


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表紙・目次

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