弱り目に祟り目?
数分して、彼女はひょこっとこちらを覗いてきた


「食べ終わった?」

「ん?あ、あぁ」


ちょうど薬を飲み終わったところで、タイミングよく彼女はこちらに向かってくる


「おぉ、見事完食!!」


器を見ながら嬉しそうに彼女はそう言うと、トレイを俺から受け取った

受け取ってそれを床に置くと、彼女はまるで子供を相手するかのように俺を寝かそうとする


「はーい、んじゃ布団に入って寝る!」


そう言って俺を布団に入れさせると、上から布団をかけていく

その子供扱いが、あまりにもからかって楽しんでいる感が滲み出ていて気にくわない

ここは1つ仕返し


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