弱り目に祟り目?
「んっ……」


目が覚めると、カーテンから日差しが入ってきていた

一体何時間寝たんだと時計を確認しようとした瞬間、彼女の姿が目に入る


「!!!」


すぐ近く、ベットの横に座り込んだまま、顔だけベットに乗せて彼女は眠っている

思わず声を出しそうになったところを堪えて、彼女越しのテーブルに置かれた時計を見ると、もうすぐ昼間の時間だ

もうそろそろ起きないとなぁと、彼女にあたらないように体を起こすと、薬が効いたせいか、もうすっかり全快だった


「楠木、楠木起きろ~」


そう言って彼女の体に触れた瞬間、驚いて手を引っ込める


「楠木!?」


彼女の額に手を触れると、案の定熱い

慌てて、俺は彼女をベットに運んで寝かせた


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