櫻。

沼田 洋之江助

天文二十一年(1552)

春、櫻満開に咲き誇っていた。
そんな櫻を見ながら、酒を片手に享楽は楽しんでいた。
周りには三人の女たち。
そう、享楽のいる場所は茶屋だった。

「櫻はいいよなぁ。」
愉快そうに飲む享楽。
「享楽さん、いい飲みっぷりですね。」
機嫌を取る女たち。
しかし、享楽のご機嫌をそこねる出来事が、すぐ起こるのであった。


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