私と彼の秘密


『もしかして美羽???』

聞き慣れた声に顔をあげると、市原先輩がいた。

『い‥ち・は・ら・先輩…?? 』

『美羽ッ!!!!
大丈夫か??? 』

市原先輩はびしょ濡れの私を抱きしめた。


『美羽ッ!!!
なにやってんだよッ!
こんなびしょ濡れになって… 』

市原先輩は怒りながら言った。

『小次郎が…、見つからないの‥ 』

私はか細い声で必死に市原先輩に言った。


< 82 / 91 >

この作品をシェア

pagetop