船と共に
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「おーい、舵を採れ!西だ、西へ行くんだ!今度こそ、伝説のイプロマイトを捕まえるんだ」
大声で怒鳴っているのは、この船の船長だ。
僕らはもう一年ほどを海で過ごしている。
船の乗組員は二十人。
コックはいないから、毎日、魚を釣っては、食べ釣っては食べだ。
僕はこの船に乗るまでは 科学雑誌の編集をしていた。
大学の教授で、進化論を研究していた父は、驚くコトを言い出した。
「私の研究が正しいのならば、太平洋にまだ恐竜の以前の魚類がいるはずだ?いいや、恐竜だってありえる。この海流付近の石に付着している、微生物は白亜紀より後期のものだ、だがこの微生物はそれ以前にも存在している。
この微生物が独自に進化したなら、同じような...生物が存在しても不思議じゃない。」
進化論の権威でもある父がいうならと、なんだかスポンサーもついて、トントン拍子で話しは進んだ。
そこまでならいいが、僕が科学雑誌の代表にと、また父の推しもあって、船に乗ることになった。
見つければノーベル賞ものだって、みなは囃したてるが....現実は....。
大声で怒鳴っているのは、この船の船長だ。
僕らはもう一年ほどを海で過ごしている。
船の乗組員は二十人。
コックはいないから、毎日、魚を釣っては、食べ釣っては食べだ。
僕はこの船に乗るまでは 科学雑誌の編集をしていた。
大学の教授で、進化論を研究していた父は、驚くコトを言い出した。
「私の研究が正しいのならば、太平洋にまだ恐竜の以前の魚類がいるはずだ?いいや、恐竜だってありえる。この海流付近の石に付着している、微生物は白亜紀より後期のものだ、だがこの微生物はそれ以前にも存在している。
この微生物が独自に進化したなら、同じような...生物が存在しても不思議じゃない。」
進化論の権威でもある父がいうならと、なんだかスポンサーもついて、トントン拍子で話しは進んだ。
そこまでならいいが、僕が科学雑誌の代表にと、また父の推しもあって、船に乗ることになった。
見つければノーベル賞ものだって、みなは囃したてるが....現実は....。