それでもわたしは生きている
「うわ!手ぇ血ぃついとぉ!最悪!」
「あ~疲れた…帰るわ!」
「あ、俺も!」
私はトイレに駆け込み、ティッシュをあてた。
痛い…痛過ぎる…こんな痛み知らない…
ティッシュを見ると
「血…?」
痛さと悔しさで、しばらくトイレから出れなかった。
ヒデ先輩と、最近ちょっと気になり始めてる先輩はこの祭りには参加しなかった。
隣りの部屋で、祭りに気付いたアケミ先輩を制止して、祭りが終わるまで自分達の無力さに拳を握り締めていた。
夏の夜も随分涼しくなった中2の私の処女喪失劇は、4人の男達によって繰り広げられ、誰が本当の最初の男だったのか今もわからない…
私の心も壊れているのか…
痛さばかりが印象に残って涙もでなかった。