それでもわたしは生きている
私の知ってるヒロアキの部屋のままでいて!

お願い!



………

特に変わった様子はない…

良かった…

ヒロアキの待つ部屋へ入ると、ソファでくつろいでいるヒロアキが私を見た。

「おぅ!昨日は悪かったな!」

「うん…」

私はいつもソファには座らない。

理由は…

彼女面してると思われたくないから?


私はいつもの場所に座り込んだ。

正面はテレビ。

左にヒロアキの座ったソファがある。

いつもの場所に座り正面に顔を上げた私は、ヒロアキに気付かれないよう、そっと凍り付いた…

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