それでもわたしは生きている
嘘やもん!
ヒロアキ、今すぐ会いたい!
ヒロアキに触れたい!
抱き締められたい!

このドアを…
開けたい…

でも…
きっとまた同じ事の繰り返し。

私はもうこれ以上傷付きたくない…

「うん…会いたくない…」

私は溢れ出る涙を何度も目の中へ戻し、ヒロアキへ本当の別れを告げた。

「ふぅん…ホンマにそれでえぇねんな!」


アンタがそう言うたクセに!
勝手な男…


「ほしたら、色々ありがとうな!元気で!帰るわ!」

「バイバイ…」


ヒロアキと、本当のさよならは、扉を1枚挟んだまま、顔を見る事もなく終わった。


私はまた、大好きな人を失った。


今回は自分が悪い…

最初からこうなる日が来ると分かっていたのだから…


私が消えて、少し必死になってくれたことが嬉しかったよ、ヒロアキ…

短かったけど、すごぉく幸せな瞬間をありがとね。


アケミ先輩は言った。
ヒロアキは…ずっと前から既に私の事を好きになってたに違いないって…

もしかしたら、彼女よりも…
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