それでもわたしは生きている
闇
車の中はシンナー臭かった。
運転手以外の3人はシンナーを吸っている。
助手席の後ろに座らされている私は、以外とパニックにはなっていなかった。
この道は山へ向かっている。
よく皆で夜景を見に行く道だ。
いつもは綺麗な夜の街が、今夜はどんな風に私の目に映るんだろう…
今からどうなるのか…
分かってる…
マワされるんだ…
また4人か…
でも…今度の4人は…
コイツらは…
どこの誰だ?
歳は私と変わらない気がする。
でも運転してるのだから18歳は過ぎてるのか?
問題はマワされた後だ…
どんな姿で帰れるのだろう…
取りあえず、今何をすればいい?
男達はまだ大人しい…
車は少しずつ人気の無い山道へと近付いていく。
その前に…
この状態ではひとつしか方法が思い付かない。
私は走っている車から飛び降りる決心をした。
痛いか…
痛いやろな…
骨、折れるかな…
でも、コイツらにマワされてどうなるか分からないなら、骨ぐらいかまわない!
ドアを開けた!!
飛べ!!