それでもわたしは生きている
チャンス到来
運転手が軽く笑いながら言った。
「さっきの彼氏?車、一緒に乗る?って聞いたら、イイデス…って言うとったで!冷たいなぁ?別れた方がええで!クックックッ!」
「…殺すんやろ?…はよ殺せや…」
私…なんてことを…
勝手に口が動いてる…
運転手は前を向いたまま静かに言った。
「…殺されたいん?」
沈黙のまま車は走り続けた。
どのくらい経っただろう…
車が…
止まった。
山道で、2台程車が止めれる、ちょっと道が広くなっている所だった。
ふと外を見ると、隣りに人の乗った車が止まっている!!
私は心の中で叫んだ。
助けて!
お願い!
気付いて!
誰にも聞こえない声で叫びまくった!
3人の男達が車から降り、1番興奮している太った男だけが残った。
後部座席で、それは始まった。
もう抵抗しても何の意味もない…
サッサとすませてよ!
私は…
早くその先が知りたい…
太った男は私の顔面をまたいだ。
噛み切ってやればよかった…
しばらくして、またあの時の激痛が走った。
処女喪失から約2年。
何も受け入れなかった私の身体は、痛みを耐えるしかなかった。