それでもわたしは生きている

私の番だ!

「私は0歳の子供がいますので、残業はできません!」



このセリフを言ったことは今でも忘れないし、この後、オジサン達がバカにしたように笑ったのも、忘れることのできない私の就職活動の始まりだった。



中卒で、資格も何もなくて、21歳で、乳飲み子抱えて

ザンギョウデキマセン!
デモシャインニシテクダサイ!

って、今なら私も笑ったかもしれない…

でも、そんなことに気付かない私は

なんか笑われた…
感じ悪い…

と、少し傷付いて、その後も毎日毎日面接に行っては断られ、時にはあからさまにバカにされ、それでもソウタの顔を見れば

頑張らなきゃ!

と、落ち込む気持ちを振り払い、就職活動を続けた。



だけど、少しずつ夢は砕かれていっていた。

もう…
あんまり楽しくない…


何枚履歴書を書いただろう…

10枚以上は書いている。

どこも私を雇ってくれない…


なんで?
なんでよ!


今まで雑誌を買って探してたけど、職業安定所へ行ってみた。

もう社員じゃなくていい。

とにかく働かなきゃソウタのオムツも買えなくなる。

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