悪魔は甘く微笑んで【恋人は魔王様 番外編◇ドリーム小説】
「無理かどうか、試してみる?」
その瞳が、一瞬、良くない色に煌いた気もした。
でも、気のせいよね。
うん、太陽が反射したに違いないわ。
「じゃあ、キヨミちゃんの家で、俺の今夜の夕食が用意してあったら付き合って」
さらりと。
ちょっと、そこまで買い物に行くの「付き合って」って言うのと。
同じくらいの軽さで、ジュノが言う。
「つつつつ、付き合うって」
動揺で、言葉が震える。
ジュノが至近距離で私を覗き込むと、平気だよ、とでも言うように優しく笑う。
「初彼にはモッテコイの良い男だと思うんだけどな、俺」
いくらなんでも、自分で言う台詞じゃないわよ、と。
私もつられて笑ってしまう。
冗談の積み重ねのような会話が続くばかりなのに、握ったこの手は放せない。
これがもう、私の気持ちの答えなのだと、頭の中では分かっていた。
その瞳が、一瞬、良くない色に煌いた気もした。
でも、気のせいよね。
うん、太陽が反射したに違いないわ。
「じゃあ、キヨミちゃんの家で、俺の今夜の夕食が用意してあったら付き合って」
さらりと。
ちょっと、そこまで買い物に行くの「付き合って」って言うのと。
同じくらいの軽さで、ジュノが言う。
「つつつつ、付き合うって」
動揺で、言葉が震える。
ジュノが至近距離で私を覗き込むと、平気だよ、とでも言うように優しく笑う。
「初彼にはモッテコイの良い男だと思うんだけどな、俺」
いくらなんでも、自分で言う台詞じゃないわよ、と。
私もつられて笑ってしまう。
冗談の積み重ねのような会話が続くばかりなのに、握ったこの手は放せない。
これがもう、私の気持ちの答えなのだと、頭の中では分かっていた。