悪魔は甘く微笑んで【恋人は魔王様 番外編◇ドリーム小説】
もちろん、魔界と人間界は基本的に境界線が引かれていて自由に行き来することなんて出来ません。
年を重ねるたびに、その美貌に憂いを帯びるようになってきて、ますます美しさが磨かれていきます。
そんな魔王様に目を留めたのが、魔界を仕切る神様でした。

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「神様?」

私は話を中断させ、目を丸くする。
潤は、ふわりと口許を緩めた。

「そう、神様。
 この世界の神様とは、また少し存在意義が異なるとは思うけどね。
 なにせ、魔界には人間界のように雑多な宗教は存在していないし。
 その方も、魔王様を上回るような美貌を持つ方なんだけどね……。
 なにせ、ご自分のことが大好きで。
 ……まぁ、神様の詳細については、今回の話とは無関係なので割愛するね」

魔界って、なんて、飽きない世界なのかしら。
そんなことを思いつつ、私はこくりと頷いた。
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