悪魔は甘く微笑んで【恋人は魔王様 番外編◇ドリーム小説】

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神様はとある条件を魔王様に突きつけました。
それをクリアしたら、人間界に自由に行き来させてやる、というのです。
それはなかなかの試練でしたが魔王様は割とあっさりとやり遂げました。

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「何をしたのか分からないけど、凄い方なのね？」

私の突っ込みに、潤が頬を緩めた。

「そう。
　何をしたのか言えないけど、凄い方には違いない」


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晴れて人間界と魔界を行き来できるようになった魔王様は、ついに輪廻転生を繰り返している『愛しい人の魂』に出逢うことが出来ました。
もちろん、その魂は輪廻転生を繰り返す度に全ての記憶を失います。
それでも、こりもせず魔王様は毎回毎回、その人に逢いに行くのです。
そして、いつもいつも、その方の願いを熱心に叶えてあげるのでした。

めでたしめでたし。

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