悪魔は甘く微笑んで【恋人は魔王様 番外編◇ドリーム小説】
だから、私は今のこの気持ちに従うことにする。
そっと、潤の頬に手を伸ばした。
「それで、新山先生とは何の話をしていたの?」
「……ああ、あれ?
実はさ、この前の金曜日、田沢先生と新山先生が言い争っていたの覚えてる?」
「うん」
「僕、あの閉じた音楽準備室の中での会話も分かるんだよね」
「……へぇ?」
そういうのを聞くと、ああ、普通の人じゃなかったっけなんてことを思い出さずには居られない。
「それで、田沢先生がシホさんに告白したってことを、新山先生が知ってしまってもめてたって気づいてさ。
……てっきり、新山先生がシホさんに何かするんじゃないかと思って。
心配になって」
「それで、あの人に連絡したんだ?」
「そう」
あの人にとって、大事な人が志保さんで。
潤にとって大事な人は、あの人なんだ。
あの、黒ずくめの『魔王様』。
そっと、潤の頬に手を伸ばした。
「それで、新山先生とは何の話をしていたの?」
「……ああ、あれ?
実はさ、この前の金曜日、田沢先生と新山先生が言い争っていたの覚えてる?」
「うん」
「僕、あの閉じた音楽準備室の中での会話も分かるんだよね」
「……へぇ?」
そういうのを聞くと、ああ、普通の人じゃなかったっけなんてことを思い出さずには居られない。
「それで、田沢先生がシホさんに告白したってことを、新山先生が知ってしまってもめてたって気づいてさ。
……てっきり、新山先生がシホさんに何かするんじゃないかと思って。
心配になって」
「それで、あの人に連絡したんだ?」
「そう」
あの人にとって、大事な人が志保さんで。
潤にとって大事な人は、あの人なんだ。
あの、黒ずくめの『魔王様』。