悪魔は甘く微笑んで【恋人は魔王様 番外編◇ドリーム小説】
それは、別に演奏会で感極まったから、とか。
その日のキスがあまりにも甘かったから、とか。
そういう何か固有の理由があったわけではなくて。
気づけば、まるで。
それが当然であるかのように、私は潤ととあるホテルの一室に居た。
正確には、ベッドの中に。
甘いキスの後に訪れたのは、嵐のように何もかも根こそぎ奪っていくような、ひたすらに深いキス。
許可を得るようなその瞳に、頷く以外の選択肢はなくて。
むしろ。
私の方からせがんでいたのかもしれない。
無意識のうちに。
一生一緒に居られるなんて、願わない。
この世の生き物でなくたって、構わない。
言葉にしてしまえば、「好き」の一語。
それを、ただ。
お互いの身体を使って、精一杯に現したかっただけ。
絡み合う指先。
いつもより、深いキス。
少しずつ、外されるボタン。
露になる、私の全て。
その日のキスがあまりにも甘かったから、とか。
そういう何か固有の理由があったわけではなくて。
気づけば、まるで。
それが当然であるかのように、私は潤ととあるホテルの一室に居た。
正確には、ベッドの中に。
甘いキスの後に訪れたのは、嵐のように何もかも根こそぎ奪っていくような、ひたすらに深いキス。
許可を得るようなその瞳に、頷く以外の選択肢はなくて。
むしろ。
私の方からせがんでいたのかもしれない。
無意識のうちに。
一生一緒に居られるなんて、願わない。
この世の生き物でなくたって、構わない。
言葉にしてしまえば、「好き」の一語。
それを、ただ。
お互いの身体を使って、精一杯に現したかっただけ。
絡み合う指先。
いつもより、深いキス。
少しずつ、外されるボタン。
露になる、私の全て。