秘宝-戦い-第Ⅰ幕
「まずは、森へ」

アレンが言い、地図を出した。


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妖  海   森  妖
    \ /   
妖    城    妖
    / \
妖  川   山  妖
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妖という文字は妖怪のことらしい。


「森…ですか」

「なにか、あるのか?」

「最近、夜になると森の方向から怪しげな光が射し、不気味な声が響くのです」


ユカは果物を食べ、森を見つめた。


「なんかありそうやん」

ユカが呟く。

「張り込む?」

「当たり前!!」

ユカはにっこりと微笑んだ。



アレンはサモンと喋っているユカをチラリと見た。

人間界の人間は誰とでも仲良くなれるのか…?

アレンは不思議に思った。



夜になった。


アレンとユカはサモンに着いて森の近くの小屋に入った。


「真夜中に声がするのです」

震える声でサモンが言った。

「怖いなら、村に戻って下さい」

ユカが言う。

「い…いえ…」

「私たちなら大丈夫!
村が心配でしょ?
行って!!」
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