秘宝-戦い-第Ⅰ幕
アレンには匂いの違いが分からなかった。
「俺…匂いの違い、分からねぇ…」
「えっ!?」
有香は驚いた。
何故、私に分かってアレンに分からないの?
普通、逆じゃない?
「ユカが言うなら、確かだと思うよ」
有香は軽く頷いて、軟膏の匂いのする葉を手で擦りつぶし緑の汁を鳥の傷口に垂らした。
ビクンッ
鳥が動いた。
傷口は魔法でもかかったかのように、白い線だけになった。
有香はそっと鳥に触れた。
「大丈夫…。もう、怖がらなくていい」
鳥は有香の声が聞こえたかのように羽を伸ばした。
アレンはユカの素晴らしさに感動した。
傷ついた鳥をすぐに癒し、なにも怖がらない。
ユカは本当に人間界のものなのだろうか…?
「ねぇ、アレン。この鳥、一緒に連れて行ってもいい?」
肩に鳥を乗せ、アレンに微笑みかけるユカ。
「おぅ」
アレンもにっこり笑った。
「俺…匂いの違い、分からねぇ…」
「えっ!?」
有香は驚いた。
何故、私に分かってアレンに分からないの?
普通、逆じゃない?
「ユカが言うなら、確かだと思うよ」
有香は軽く頷いて、軟膏の匂いのする葉を手で擦りつぶし緑の汁を鳥の傷口に垂らした。
ビクンッ
鳥が動いた。
傷口は魔法でもかかったかのように、白い線だけになった。
有香はそっと鳥に触れた。
「大丈夫…。もう、怖がらなくていい」
鳥は有香の声が聞こえたかのように羽を伸ばした。
アレンはユカの素晴らしさに感動した。
傷ついた鳥をすぐに癒し、なにも怖がらない。
ユカは本当に人間界のものなのだろうか…?
「ねぇ、アレン。この鳥、一緒に連れて行ってもいい?」
肩に鳥を乗せ、アレンに微笑みかけるユカ。
「おぅ」
アレンもにっこり笑った。