秘宝-戦い-第Ⅰ幕
「スズランって名前にしよっと!」

有香は鈴蘭の花が好きだ。
だから、スズランにした。

「メスなのか?」

「分かんないけど…メスっぽいじゃん♪」

「…とりあえず、帰らないとな」

「暗いし、歩くの大変そう…」



その時、
スズランが青い光に一瞬包まれ、大きくなった。

最初見たときと同じ大きさだ。


スズランはアレンとユカの前に座った。
有香にはスズランの姿が「乗れ」と言っていうように見えた。

「乗ろうっ!!」

有香は言って、スズランの背に乗った。

アレンは躊躇した。

この鳥…信じていいのだろうか?


「アレンッ、早く!!」

スズランは今にも飛び立とうとしていた。

アレンは迷っていた。

「早くっ!!!」

スズランの体は宙に浮いている。

「もうっ!!!!」

アレンの体が浮いた。


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