秘宝-戦い-第Ⅰ幕
「ユカは賢いし、目も耳もいい。俺たちにない能力を持っている」
「そうかもしれない。…だけど、私はそんなリーダーみたいなの決めなくていいと思う」
「なんで?」
「時と場合によって状況は変わる。今ここで決めてもなんにもないじゃん」
現実的なユカの意見に俺は納得した。
ユカはいつでも前を見つめている…。
「ユカってほんま頭えぇなあ!感心するわ!!」
「ありがと」
一行は歩きだした。
行手に危険が待ち構えているかもしれない。
だけど、俺たちは進み続ける。
俺たちに課せられた使命を果たす為。
この国を救う為。
俺たちは進み続ける。
どんな苦労があろうと、
乗り越えていく。
一刻も早く、連れさらわれた人々を…
助けなくてはならない。
平和な国にしなくてはならない。
俺たち4人は負けずに
戦っていく。