秘宝-戦い-第Ⅰ幕
「アレン様、少女がおります」

「少女?」


アレンが王になった次の日だった。


街の中心に不思議な光とともに、少女が現れたと言う。


アレンは、この少女が夢の少女か…

と思った。


少女は困惑した表情だった。


シルバーの目にセミロングの茶色い髪、黒っぽい服に茶色いスカート。
ブーツを履き、腰には短剣2本と長剣が1本…。


「ここ、どこやねーんっ!!」

少女が叫んだ。



私、どこに来たの?

ここ、どこ?

ってか、何で家壊れまくってんの?

意味、分からんやんけー!!


「俺、ここの国王となった、アレンです。
城へ来て下さい」

若っ!!

国王と名のった少年はどう見ても、私と同じか1歳か2歳年上くらい…

「はぁ…」

私は頷いて、少年に着いて行った。




この少女が夢の少女か?

確かに、シャリアン様に似ている。

しかし、それにしては服装がピッタリすぎじゃないか?




「なぁ、ここはどこ?」

「人間界の裏側の世界です」


あぁ…

夢は正夢になったんやね…

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