【短編】Saint Valentine's Day.[続編追加]
「ほんとは、逆チョコするつもりだったんだ。」


「逆チョコ?」


「最近、CMでやってんじゃん。
あれに便乗しようかと...」


便乗って....



まさか....


「理人は、私が....」


“好きなの”と聞こうとしたら、理人は、私の唇に人差し指をあて後を言わせないようにした。


「俺、会社に入社してから真知が好きだよ。」


「嘘。
....私も理人が好き。」


信じられなくて、涙が出そうになった。


気持ちが通じ合うことでこんなに満たされたことはなかった。


「ありがとう。」


今まで見たことのない理人の笑顔。


この後も、私たちはいつものように食事をしながら会話を楽しんだ。


いつもより、ドキドキしながらだけど。
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