衆道剣風録~契りの剣 四 決死!天寧寺!
庄左右衛門が言った。
「静音殿。しばしお待ちくださらんか」
「待てとは!」
庄左右衛門は、前の書面をすっと前に滑らせた。静音は部屋に入りそれを読む。裏には男と女の絡みを思わせる落書きがしてある。
意趣状
海道修理殿
弟佐久間一雲の仇
尋常に勝負申し入れ候
御加勢いかにてもご自由
七月二十二日卯の刻(午前六時頃)
天寧寺(てんねいじ)境内
佐久間五部浄
「静音殿。しばしお待ちくださらんか」
「待てとは!」
庄左右衛門は、前の書面をすっと前に滑らせた。静音は部屋に入りそれを読む。裏には男と女の絡みを思わせる落書きがしてある。
意趣状
海道修理殿
弟佐久間一雲の仇
尋常に勝負申し入れ候
御加勢いかにてもご自由
七月二十二日卯の刻(午前六時頃)
天寧寺(てんねいじ)境内
佐久間五部浄