好き。
他の男子に目を向けてみても
結局啓の顔が頭をよぎる。

これじゃいけない。

啓には夏美がいるんだし
私は啓を好きのままで
いちゃいけないと
言い聞かせる。

言い聞かせても
消えてくれない啓への想いに
どれだけ啓の存在が
私の中で大きかったかを
思い知らされる。

人に言えない恋なら
しないほうが良い。

早く忘れたい。

唯一の救いは3年になって
啓と夏美と校舎が
離れたことだ。
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