バレンタインの奇跡

気づいたら私は空港に向かって走っていた。

お願いっ、間に合って!

彼に伝えたい事、まだいっぱいあるの。

直接会って伝えたい。


迷惑かもしれない、
重荷になるかもしれない…

そうやって今日まで泣かずに我慢してきた。

だけど、やっぱり私の本心を伝えなきゃ意味がない。

無理してた事、彼は気づいてたんだ。

私が無理して笑っていた事で、
余計に彼を困らせてただけだったのかもしれない。

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