バレンタインの奇跡
彼の笑顔は私の心を自然と素直にさせる力がある。

そんな気がする。


「私っ、圭吾に負けないようにこっちで頑張るからっ、圭吾も頑張ってね。

今までも、この先も…ひっく、
愛してるのは圭吾だけだよ。」


「ほのか…。
俺も、ほのかを愛してるよ。
これ、預けとくから。」


そう言って渡されたのは、
圭吾の車のキー。

「持ってて。
いつになるか分からないけど、帰った時に取りに来るから。

ほのかも一緒に。」


「う、うんっ。じゃあ大事に持ってる。」

「なくすなよ?」

「うん。分かってるっ。」

「連絡もあんまり出来ないと思うけど、落ち着いたら電話するから。」

「うん、電話待ってるね。
体調管理、大丈夫?」

「ばか。
それくらい出来るから!」

「そっか、無理しないでね?」

「ほのかも。」





私達は見つめ合い、キスをした。
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