バレンタインの奇跡
「ほのか、俺さ、
店出せる事になったんだ。」

「へっ!?フランスで!?」

やだ、また離れちゃうの?

「ばか、違う。こっちで。」

何だ、そっか。
私はホッとした。

「向こうでお世話になった人が、凄く評価してくれてさ。
その人の協力もあって、日本で店を出す事になったんだ。」

「本当に?」

「うん、本当。」

圭吾は笑顔で答えた。

その笑顔に、私もつられて笑顔になった。
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