バレンタインの奇跡
「1度きり。
もう言わない。」

圭吾は、繋いでいた手をはなして、
私の腰を引き寄せ、抱き締めた。


「~~っ!
もう1回、聞きたいっ。」

私もそれにこたえて、背中に手を回した。

せっかく止まっていた涙がまた、頬をつたう。



そして圭吾が耳元で囁いた。

「俺のもう1つの夢を叶えれるのは、ほのかだけ。

結婚して。
今まで以上に幸せになろ?」



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