バレンタインの奇跡
そんな事を言ってくれるなんて、
思ってもなくて。

涙が溢れた。

「っ、圭吾…
私、行けないよ。」

「何で?来てよ。
あと1時間もないんだ。」

「だって、私、っく。
圭吾を引き止めちゃうよ?」

「…」

「私、圭吾に迷惑かけるだけだよっ!
彼女失格だよ…っく。」


「我慢しないで良いよ。」

「えっ!?」

「俺は、ほのかの本音が聞きたい。」

「でもっ、」

「ぶつけてよ、俺に。」

「っ…、」

「全部受け止めるから。

でも、フランスに行く事をやめるのは出来ない。

俺は、
1人で勝手に決めて行く側だから、こんな事言う資格ないかもしれないけど、

ほのかと同じ気持ちだよ。
ほのかへの気持ちは、出会った時と今も変わってない。」

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