“チョコレート”の妖精
『レイト! 朝だよ。』
「ん‥?」
布団を頭まで被って寝てるレイト。肌寒い季節なのにソファーは可哀想だったかな?
グイッー
寝ぼけたレイトが私を引き寄せる。
体が冷たい‥。
きっと、寒かったよね。
ソファーに倒れ込んだ私は‥いや、正確にはレイトに覆い被さるように倒れ込んだ私は、レイトの耳元に向い声を張り上げた。
『起きてって~!!』
とっても、甘い香り…
何か本当にチョコレートの妖精なんじゃないかな?って、思い始めた。