“チョコレート”の妖精




『ごめんね‥』


「へ‥? 何が」


『好きだと想ってた、アナタの事。』


「過去形?」



『今の私には、他に変えられない大切な人が居るの‥。』


たとえ、会えなくても…


『だから、アナタとは‥「あーいーよ。」


何?


「俺の事好きじゃないんだろ?」


そういうわけじゃー


「なら、変わりが居るから」


変わり…そんな、簡単なものなんだ。



「じゃ‥」




振り向く事をしないで彼は屋上を後にした。










< 55 / 122 >

この作品をシェア

pagetop