恋の王国~ｺｲﾉｵｵｺｸ~

誰か…助けてよお…




「?!椿ｯ!!どしたの…」

「欧ちゃん…私もぅ…分からないよ……」

そう言ってあたしは、欧ちゃんにすべてを話した。

たまに話しに詰まった時も
欧ちゃんは、急かしたりなんかしないで
ゆっくり話しを聞いててくれた。


「それは、椿が悪い。」

「～～～～」

そんな事…言ったって…

「じゃあ!!どうすればいいのよ!!私は頑張って考えたんだもん!!」

あ…欧ちゃんに怒鳴っちゃった…
凄い八つ当たり…

「それは違うでしょ?椿は結果的にどっちも傷つけてるじゃん。
…今の椿は…偽善者じゃん…?」


ｯｯ……
いたいとこ突かれた…
あたし、結局は自分が傷つくのが怖かったんだ…
結局、あたしは2人の気持ちと自分の気持ちに嘘ついて、
逃げてたんだ…

「椿。恋には少しの犠牲と覚悟が必要なんだよ?」

そっか…
あたしは、みんなを犠牲にしてた…

「…欧ちゃんありがとお…あたし、覚悟を決める!!」

そう言ったら、欧ちゃんは
優しい笑顔で頷いてた。