月と太陽の事件簿3/ツといえばカ
しかしそんな疑問に答えてくれる人がいるわけなく、あたしは達郎の横顔を眺めるだけだった。

やがて静まり返った室内に、乾いた音が響き渡った。

達郎が缶コーヒーを開けた音だった。

そのまま一口飲み、軽く息を吐く。

「見えてきましたよ」

達郎はホワイトボードを見つめたまま、

「見えてきましたよ、真のメッセージが」

そう静かに宣言した。

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