月と太陽の事件簿3/ツといえばカ
達郎は何度もうなずきながら腕組みをした。
そして無言のまま最後の容疑者の写真に目をやった。
河村司はギター担当。
前の2人に比べると線が細く、大人しそうな印象を受ける。
事件のあった夜は自宅のアパートでゴロゴロしていたそうだ。
「彼とメッセージの関係は?」
「被害者とは幼馴染みだそうで、普段から『つかさ』と下の名前で呼ばれてたらしい」
「被害者とのトラブルは?」
「先にあげた2人との揉め事が起こると、いつも間に入って仲裁役をやってたそうだ」
「堪忍袋の緒が切れたという事ですか」
「そうなるかな」
「ふぅん…」
達郎は唇を少しだけ尖らせた。
考えが煮詰まった時に、必ずやる仕草だ。
まぁ容疑者が3人ともダイイング・メッセージに該当するのだから無理もない。
「最初が『つ』なんですよね…」
血文字の写真を眺めながらつぶやく。
「あ…」
「どうした達郎くん!」
警部が身を乗り出した。
そして無言のまま最後の容疑者の写真に目をやった。
河村司はギター担当。
前の2人に比べると線が細く、大人しそうな印象を受ける。
事件のあった夜は自宅のアパートでゴロゴロしていたそうだ。
「彼とメッセージの関係は?」
「被害者とは幼馴染みだそうで、普段から『つかさ』と下の名前で呼ばれてたらしい」
「被害者とのトラブルは?」
「先にあげた2人との揉め事が起こると、いつも間に入って仲裁役をやってたそうだ」
「堪忍袋の緒が切れたという事ですか」
「そうなるかな」
「ふぅん…」
達郎は唇を少しだけ尖らせた。
考えが煮詰まった時に、必ずやる仕草だ。
まぁ容疑者が3人ともダイイング・メッセージに該当するのだから無理もない。
「最初が『つ』なんですよね…」
血文字の写真を眺めながらつぶやく。
「あ…」
「どうした達郎くん!」
警部が身を乗り出した。