月と太陽の事件簿3/ツといえばカ
月見達郎の考察
「僕も最初の1文字目は『つ』ですね」
達郎の一言に、会議室の空気は凍りついた。
「あははぁ…」と岸警部が頭をかく。
…。
なんであたしが恥ずかしいんだろう…。
顔がものすごく熱くなってくる。
あーなんか達郎を犯人にしたくなってきた。
「おや?」
再び声をあげる達郎。
今度は何だぁ?
「見てください、この文字の上」
あたしも含め捜査員たちは一斉に手元の資料に目をやった。
「この『つ』の上に点のようなものがありませんか」
達郎の言う通りだった。
写真をよく見れば血文字の『つ』の上に『`』のようなものがあった。
「この点がどうかしたのかい」
「警部、被害者の小泉秋保はこの『つ』だけ書き残そうとしたんですかね?」
警部は首をふった。
「それはないだろう。被害者が『つ』を書いた後さらに指を動かそうとしたことは発見者の証言にもある」
達郎の一言に、会議室の空気は凍りついた。
「あははぁ…」と岸警部が頭をかく。
…。
なんであたしが恥ずかしいんだろう…。
顔がものすごく熱くなってくる。
あーなんか達郎を犯人にしたくなってきた。
「おや?」
再び声をあげる達郎。
今度は何だぁ?
「見てください、この文字の上」
あたしも含め捜査員たちは一斉に手元の資料に目をやった。
「この『つ』の上に点のようなものがありませんか」
達郎の言う通りだった。
写真をよく見れば血文字の『つ』の上に『`』のようなものがあった。
「この点がどうかしたのかい」
「警部、被害者の小泉秋保はこの『つ』だけ書き残そうとしたんですかね?」
警部は首をふった。
「それはないだろう。被害者が『つ』を書いた後さらに指を動かそうとしたことは発見者の証言にもある」