素直なキモチ
「高坂、お前こんなとこでなにやってんの?」



航!!


一番見られたくなかった人にあってしまった。


私はあわてて紙袋を隠す。


航と一緒にいるのは小早川くん。かっこよくて女子に人気がある。


「メイとカフェにいくの。あんたたちこそ何やってるのよ?」


「俺達はやることないからブラブラしてるだけ。
なあ涼、俺達もカフェいこっか?」



「はぁ!?なんで私達があんたなんかとお茶しなきゃなんないのよ!小早川くんはいいけど」



「うっせーなぁ!志水さんはいいよね?」


「メイだっていやがってるに決まってる----」


とメイを振り返ると、



メイは真っ赤になっていた。



あれっもしかしてメイ、小早川くんのこと---


私が固まっていると、小早川くんがメイに


「一緒してもいいかな?」


とニコニコしながら聞いた。


メイは言葉もなく小さく何度も頷いた。


< 7 / 12 >

この作品をシェア

pagetop