魔王さま100分の2

それをキーヤが遮った。

「そこの馬鹿勇者、ヘナにおかしなことを言うな。ヘナもこいつの言うことは無視していい」

「なんですって、無愛想エルフは黙っていなさい」

アイオネは、キーヤを睨む。

「ふんっ。おまえの役目は魔王さまの世話と守護だろ。そんなに放り出したいなら、すぐに魔王さまを開放して俺達に渡せ」

「それとこれとは別。あんた達なんかに魔王さまは渡しませんっ」

アイオネは、涙をぬぐって背を正した。

逃げた魔王さまの件に関しては、
王国にすごい長文の手紙を送って確認をとることにする。


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