魔王さま100分の2
天使の輪。
へナの銀の髪が、
光を受けてキラキラと輝き、
もう一度、背の翼を羽ばたかせると、白の羽も光の中で舞い浮かぶ。
「お仕置きです」
ヘナの宣言。
ヘナは拳を振り上げた。
その拳の先にも、光の輪が生まれる。
「神罰」
ヘナは技名を告げる。
「すごく痛いだけ無ダメージパーンチ!!」
光の輪をくぐった拳。
そこから、アイオネの目でも追えないほど加速して、シルキスの顔面をうった。