魔王さま100分の2

あの後、シルキスとアイオネの回復を見届けた魔王さま達は、予定通りお風呂に入ると主張。

現在、扉の向こう側へ、ヘナとシャチを持ち込んで楽しく入浴中。

アイオネも一緒に入れと言われたが、シルキスを見張る人間がいなくなると強固に辞退した。

男ひとりを自由にして覗かれたらどうするのかと。

だったら、シルキスも一緒に入ればいいと言い出した魔王さま達。

『冗談じゃありませんっ。もっと恥じらいを』

アイオネは顔を真っ赤にして反対した。

それでシルキスとアイオネは、
互いに扉を挟んで座り込む関係になっている。

「アイオネさん」

「あー、もうアイオネでいい。面倒くさくなってきた」

「じゃあ、僕のこともシルキスで」
「そうする」

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