魔王さま100分の2

「そんな顔をしてるか?」
「してる。偉そうに」

「偉そうと言われたのは初めてだな」

シルキスは、くくっと笑った。

「笑うところなの?」
「いや、良かったなと思って」

「ふんっ」

アイオネは、手元に何か投げつけるものがないか探したが、なかった。

あったら、ふざけた横顔に全力でぶつけてやるところだったのに。

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