魔王さま100分の2
飛行杖の魔力充填。
この先ついて来る者、待機する者の振り分け。
隊として、まとまりを戻すところ見届けて、シルキス。
この先の幽霊船の位置をガナクに確認。
魔王さまと巨鳥の背に乗り、再出発の号令をかける。
「いきますっ」
先頭は、キーヤの天馬。
その後にシルキスの巨鳥。
そして、魔法使い達。
来たとき以上に声援で送られて、飛び立つ。
ガナクの話では、ここから幽霊船まではそう遠くない。
幽霊船の周囲は常に雨雲が立ち込めており、そのすぐ手前でこれと同型の戦艦が一隻張り付いているので見逃すことはないとのこと。
またキーヤによれば、
『海図が正しければ自分が迷うことは絶対にない』
そうだ。
頼もしい。