魔王さま100分の2
とにかく、先発はキーヤ。
雨よけのローブを着込み、銃を背負う。
銃は、雨に濡れても性能が落ちることはないので、その点は安心。
さらに天馬に跨ると、周囲の風を支配に置いて、自分と馬を襲う雨風から遮断した。
「おおっ、便利だな」
感心する魔王さま。
こちらは、
隣でシルキスが自分の為のローブに袖を通し、
遠目の魔法がついた双眼鏡や隊全部に意思を伝える為の発光弾を準備している。
発光弾は卵サイズの球形弾。
安全ピンがついており、銃型の発射装置とセットで撃ちあげるか、ピンを抜いて手投げする仕様。
シルキスは発射装置に発光弾をセットし、キーヤに手渡した。