魔王さま100分の2

「これが助けての合図だ。死ぬ前に使えば、助けにいってやる」

「おまえが来たら、もっと状況が悪くなりそうだけどな」

言いながら、キーヤは発光弾を受け取る。

「かもな」

シルキスは、否定せずにキーヤと天馬から離れた。

キーヤは、ぐるりと船を甲板を見回す。
一同、それぞれの準備は出来ているようだ。

人間も魔族も、馬上のキーヤを見返す。

雰囲気的に、キーヤが飛び発つのが作戦開始の合図。

キーヤは、魔王さまに言った。

「それでは、行きます」
「うむ、気をつけてな」

天馬の翼がひらき、キーヤが発つ。

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