魔王さま100分の2

バカップルは、そのトゲも軽く流す。

「というわけでよろしく」
「よろしくな」

「……」

アイオネは、今後の悪い予想でいっぱいになった頭を抑え、

「いいよー、好きなように使ってね」

黒の魔王さまは、大歓迎してくれた。

嵐が近づくと分かっている海の島で、
いつまで続くか分からない休暇の始まり。


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